糟屋郡はいいぞ

ツイッターで書くには文字数が足りないやつ。Amazonのアソシエイトとして、KasuyaMofuは適格販売により収入を得ています。

#ISUCON の始まり、Webに偏在する ISUCON1 の記憶を読んだ。

(12/3追記) 2日目の記事へのリンクを記載しました。感謝!

はじめに

この記事は ISUCON Advent Calendar 2022 1日目の記事です。 2日目の記事は @fujiwara さんの ISUCON12予選作問ネタメモ です。

お決まり

「ISUCON」は、LINE株式会社の商標または登録商標です。

tl;dr

公開情報を Notion にまとめました。私が今、ISUCONを追う時に見たいものの形。コレが見せたかった。

時代的背景の理解

ISUCON1 が開催されたのは 2011年8月27日 です。私が、まだインフラエンジニアという言葉すら知らない10年以上前のITの状況というのは、全く想像ができませんね。

そこで、ISUCON本の著者の一人でもある @netmarkjp さんが、 gihyo.jp でインフラエンジニア像を語られているので、非常に参考になります。

gihyo.jp

クラウドは2010年で完全に普及した感がありますので、2011年は避けて通れないでしょう。とはいえ、もう猫も杓子もクラウドという状況ではなく、それぞれのクラウドサービスの特性に合わせて物理/仮想/各種クラウドを、適切に組み合わせるベストプラクティスが少しずつ見えてきています。IaaSだけみても、VPS+αなクラウド、新たな概念でつくられたクラウドなど様々です。意識して使いわけしましょう。

個人的には IaaS という言葉を懐かしく感じます。

他にも、2011 年は、Web標準が謳われ始めたり、Amazonクラウドが東京リージョンを作ったりしてた時期のようです。

www.publickey1.jp

尚、Docker 1.0 が2014年なので、コンテナが普及するよりはまだまだ前の時代のようです。ISUCON12でコンテナを下ろす作業をしていた身としては、びっくりドンキーな時代ですね。

www.publickey1.jp

ISUCON1 の様子について

公式が一番詳しいので、こちらを参照してください。書かれているのは、最近のISUCON配信でもお馴染みの櫛井(@941)さんですね。(isucon.net にもあります。残っていることも、移行しているのも素晴らしい ...)

スクリーンに映っているのは Windows XP ですね。懐かしい。

blog.livedoor.jp

特に好きなのは、こちらの動画の 「SE Linux は ON です」 という一言ですね。今でも語り継がれていますね。石川さんごめんなさい

youtu.be

ISUCON1 の振り返りを読む

公式のまとめを書かれているのは伊勢幸一さんと気づいてびっくりしました。

blog.livedoor.jp

このまとめの中で、一部リンクが切れていたりしたものを補完したり、著者の Twitter などをメモしたものをこちらにまとめています。

ISUCONは、開催毎に運営の方が独立している印象で、こういった、各回をまたがる情報をまとめる要素がなさそうだったので、一度やってみたかったんですよね。ぼちぼち ISUCON2 から後も更新していけたらと思います。

kasuyamofu.notion.site

そもそもなんですが、10年以上前の情報が残っているのが異常ということに気付かされます。参加者の皆様が、情報を、綺麗な日本語で書いて、必要であればブログをメンテして残すということを続けている人が多いという事実が素晴らしく感じます。

技術的な要素は、私はISUCONの初心者に毛が生えたようなものなので、深いところまで理解しているとはいえません。が、それでも、今でも ISUCON をするぞー!って始める時に適用する内容、ミドルウェアや言語は違えど、キャッシュを持たせるとか変わらずやること、そして、意図したボトルネックを作ってあるなど、読んでいて楽しいものです。

テンションの上がった方へ

みなさんご存じ、@matsuuさんのリポジトリ...には ISUCON1 の環境はないので、こちらを参考に...構築しようとしたんですが、情報をまとめるところで時間が終わってしまいました。

isucon.net

ちょっと環境が古いので、もしかしたら調達が難しいかもしれません。年末に落ち着いたらチャレンジするかもしれません。

MySQL 5.5 (5.1でも多分動く)
Apache 2.2 (無くてもどうにかなる)
git
perl 5.8 以降
node.js 0.4.11 (0.4系の新しめのものなら大丈夫そうだが v0.4.11 おすすめ)
supervisord
easy_install 経由で入れる(後述)

ISUCON は、新しい問題の方が、環境を再現するのが容易だったり、情報量が多かったりするので、 ISUCON12ISUCON11あたりからチャレンジしていくのが良さそうですね。

おわりに

ISUCON1 を動かして、画面を出すとか、実際にスコアを上げる修正をしてみるとかできたらよかったんですが、タイムオーバーでした :pray: できたところまで上げる精神で公開します。

これを書きつつ、 ISUCON11 や ISUCON12 でも私自身が感じたことなんですが、予選・本選の開催中が一番盛り上がって、開催し終わった後に関心が落ちてしまうのが勿体無いというところがあります。

解き直してみるのは当然として、その開催年の問題や人物、最近では配信等の催し物に関連したメディアが展開されているのは、一番開催直後が記憶にも残っているし、何かを書くにしても重い腰が上がりやすいと考えています。スポンサーさんも色々面白いことをされているので、もっと目に留まってほしいとかんじますし。

ISUCON13 では、技術的なものだけでなく、メディア的な部分の振り返りもしていきたいと思う今日この頃でした。